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全国医師連盟「『トンデモ判決』の最たるもの」乳腺外科医控訴審判決

レポート 2020年7月16日 (木)  高橋直純(m3.com編集部)

準強制わいせつ罪で逮捕、起訴された乳腺外科医に対する控訴審判決で、一審無罪を破棄し有罪判決(懲役2年)が出されたことについて、全国医師連盟は7月15日、「柳原病院裁判 東京高裁判決に対する抗議声明文」を公表、「情緒的かつ主観的な超飛躍的論理を展開して冤罪を生み出す『トンデモ判決』の最たるもの」と強く批判した。 代表理事の中島恒夫氏は声明で、控訴審判決について、以下の点を問題視。 ・1つの段落内に、矛盾する文章を羅列する。 ・非常に抽象的な形容詞を羅列するばかり。 ・客観的事実に基づかない「可能性」という憶測のみを判断の拠り所とした。 ・「迫真性が高い」と朝山芳文裁判官が感じた証言のみを根拠とした。 ・エビデンスを明確に示した弁護側証人の専門家の発言を全く無視し、非専門家の検察側証人の発言を採用した。 「医療界を愚弄するこのような非論理的、非科学的思考で判決を下すことが裁判官の常識であるなら、いかなる罪状の訴訟であれ、常識的医療人が司法に協力することはありえない。そして、本判決は今後の医療現場に萎縮医療を奨励することになる」と指摘した。 さらに「上告審でも同様の愚行が踏襲されるのであれば...