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政府への提言、医師は「専門家会議」支持が多数、分科会の2倍超

レポート 2020年7月19日 (日)  小川洋輔(m3.com編集部)

政府は7月6日、さまざまな提言を発信してきた専門家会議(座長:脇田隆字・国立感染症研究所所長)に代わって新型コロナウイルス感染症対策分科会(会長:尾身茂・地域医療機能推進機構理事長)を設置した。分科会には、医療だけではなく、経済など幅広い分野の関係者が集まるため、感染防止と経済活動の両立に向けた議論を進める狙いがある一方、医療や疫学の専門家の意見が対策に生かされにくくなるという懸念も根強い。 m3.com編集部がどちらの枠組みが対策の提言に適しているか尋ねたところ、医師の間では専門家会議への支持が57.8%を占め、分科会(23.4%)の2倍以上に上った。分科会に加わってほしい人物としては、北海道大学大学院医学研究院社会医学分野衛生学教授の西浦博氏を挙げる声が最も多かった。 Q 新型コロナウイルス感染症対策を提言する組織として、専門家会議と分科会のどちらがふさわしいと考えますか。 開業医、勤務医とも専門家会議を支持する声が半数を超え、分科会を圧倒した。経済関係者らを入れず、主に医療や公衆衛生などの専門家が提言を出す必要があると考える医師が多いようだ。 どちらともふさわしくないとの声も18...