1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 1例でも感染出た医療機関、接触問わず「PCR検査可能に」、分科会

1例でも感染出た医療機関、接触問わず「PCR検査可能に」、分科会

レポート 2020年7月17日 (金)  小川洋輔(m3.com編集部)

政府に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策を助言する分科会(会長:尾身茂・地域医療機能推進機構理事長)は7月16日、2回目の会合を開き、医療機関で1例でも感染が確認された場合や、感染者が出ていない医療機関でも患者の入院時や手術前などには、濃厚接触者に当たらない無症状者であっても「感染リスクおよび検査前確率が高い」として、行政検査など公費補助の枠組みでPCR検査を受けられるとの見解を取りまとめた。尾身会長は「万が一、感染者が出たときに死亡者が出てしまう。それをなんとか減らしたいのでやや例外だ」と述べ、政府に対応を求めた。ワクチンが開発された場合の接種については、政府が「医療提供体制への配慮や対策が必要」との考え方を示した。国内旅行を促進する「Go Toトラベル」は感染が拡大する東京都を除外して、7月22日から開始することを決めた(資料は内閣官房のホームページ)。 分科会終了後、記者会見に臨む尾身会長 検査体制を巡って、尾身会長は7月6日の初回会合で、(1)有症状者、(2)感染リスクおよび事前確率が高い無症状者、(3)感染リスクおよび事前確率が低い無症状者――の3つのカテゴリー...