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「感染研とNCGMの体制強化」提言、「骨太の方針2020」閣議決定

レポート 2020年7月17日 (金)  橋本佳子(m3.com編集長)

政府は7月17日、「骨太の方針2020」を持ち回りの臨時閣議で決定した。副題は「危機の克服、そして新しい未来へ」。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)と相次ぐ豪雨災害を「危機」と捉え、短期および中長期的な対応方針を示した内容だ(資料は、内閣府のホームページ)。同日の経済財政諮問会議で取りまとめた。主要施策項目については、年内に実行計画を策定する。 医療関係では、7月8日の原案から、新たに「国立感染症研究所と国立国際医療研究センターの体制強化を図るとともに、一体的な取組を進めるための体制を構築する」の一文が加わった(『「骨太の方針2020」(原案)、新型コロナの戦略的な検査体制強化へ』を参照)。自民党の行政改革推進本部による7月2日の提言の中で、「国立感染症研究所の組織の見直し等」を掲げており、それを踏まえた対応と言える(『新型コロナ対応に向け大胆なガバナンス改革を提言 - 塩崎恭久・自民党行政改革推進本部長に聞く』を参照)。同提言では、両組織の一体的運営で、COVID-19の疫学や臨床研究などを担う感染防御機関をつくることができるとしている。 医療界だけでなく、与党自民党からも...