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「専門医と学位、7年で取得」の臨床研究医枠、2021年度から新設へ

レポート 2020年7月18日 (土)  橋本佳子(m3.com編集長)

日本専門医機構は7月17日、医道審議会医師分科会医師専門研修部会(部会長:遠藤久夫・学習院大学経済学部教授)で、臨床研究に従事する医師養成に向け、専門研修と大学院での臨床研究に従事し、7年間で専門医と学位を取得する「臨床研究医枠」の新設を提案、地域医療への影響を懸念する声が出たものの、了承を得た。厚生労働省が都道府県の地域医療対策協議会に諮り、意見を聞く手続きを経て、今秋から募集し、2021年度から開始する予定(資料は、厚労省のホームページ)。 ▽7年間のうち、最初の2年間は専門研修、残る5年間のうち、50%以上のエフォートを臨床研究に充てる、▽定員は1学年40人で、19の各基本領域原則1人ずつ、残りは応募数に応じて配分、▽一般の専攻医募集に先立ち、シーリング(専攻医の募集定員の上限)の枠外で募集、▽研修はカリキュラム制、▽ファーストオーサーとして、SCI(Science Citation Index)論文を2本以上――などが要件。 現在は、3年程度の専門研修後、大学院に入り学位取得を目指すが、「臨床研究医枠」の場合、大学院時代も「責任医療機関の給与規定によって、身分が保証される」とい...