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5月の医業収入マイナス16.1%、大学病院

レポート 2020年7月21日 (火)  水谷悠(m3.com編集部)

全国医学部長病院長会議(会長:湯澤由紀夫・藤田医科大学病院長)は7月20日、「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関する大学病院の経営状況調査結果」を発表した。5月の医業収入は2019年同月と比べてマイナス16.1%、8つの特定警戒都道府県に限ればマイナス20.8%で、患者数や手術件数の減少による医業費用の減少を上回っており、「経営は引き続き厳しい状況」としている。 調査は患者数と収支状況について5月末時点、それ以外は6月時点の対応状況について行った。対象は国立大は43病院(防衛医科大学校を含む)、公立大8病院、私立大は分院を含む85病院で、合計136病院。 5月は前年同月比で外来では延べ患者数が27%減、初診患者数は45%減。入院では新入院患者数が29.7%減で、入院患者延べ数が20%減。病床利用率も80.6%から64.2%に低下した。 手術件数は4月が19%減で、5月は31%減と減少幅が拡大した。延べ空床病床数は2020年4月が7万572床、5月が11万4748床と大幅に増加しており、「COVID-19患者の減少により確保病床が空床となったためと思われる」と分析している。...