緊急事態宣言「政府は早く解除したいという考え」 - 岡部信彦・構成員に聞く◆Vol.4

【岡部信彦・新型コロナウイルス感染症対策専門家会議構成員（川崎市健康安全研究所所長）に聞く】（2020年6月25日にインタビュー） Vol.1 「前のめり」、新型コロナ専門家会議の舞台裏 Vol.2 新型コロナ第一報は12月31日、「危ないかも」 Vol.3 私の意見、緊急事態宣言「反対」から「賛成」に変化 Vol.4 緊急事態宣言「政府は早く解除したいという考え」 Vol.5 新型コロナ、“親類の中に暴れん坊が1人” ――5月のゴールデンウイークも専門家会議が開催され、4月7日からの1カ月では緊急事態宣言は終了しませんでした（『「医療提供体制の負荷を懸念、宣言維持を」専門家会議』などを参照）。 専門家会議は、緊急事態宣言は1カ月間だけではダメで、「1カ月プラスα」が必要だと最初から言っていました。データはリアルタイムではなく1～2週間のずれがあるので、連休で人が少し動いた影響は2週間後しか分からないからです。その上、新型コロナの患者さんを預かる病院の状況を聞くと、ようやく退院患者は出てきたけれど、まだ病床はほぼ埋まっていました。新規の患者さんがもう少し入ってくると、オーバーシュートし...