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「退職する専攻医はいますか」研修医が見学時に聞くべき点

オピニオン 2020年7月26日 (日)  志賀隆(国際医療福祉大学教授/同大学病院救急医療部部長)

夏と言えば、就職のための病院見学の季節です。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)もありますが、感染者数が少ない地域ではマスクや手洗いなどの注意をしつつ病院見学が始まっています。施設によってはオンラインで開催することもあるでしょう。今回は病院見学に「過去に見学者として」「今は採用側として」参加してきた立場から、双方へのアドバイスを伝えたいと思います。 質疑応答から見える病院の実態 病院見学の中でも質疑応答、特に比較的若手の多い専攻医への質疑応答の時間は見学する研修医や医学生にとって、病院での勤務実態をうかがい知ることのできる貴重な時間となります。病院側にとっても、自施設の魅力をアピールするよい機会となるでしょう。 見学者には「アルバイトは、週に何回、どこに行けるか」「異性との出会いはあるか」「夜はどこに食事に行くのか」など気になることは多々あるかと思いますが、「余暇を気にしすぎている」という印象を持たれてしまう恐れがあります。年齢が近いからといって、専攻医に馴れ馴れしくするのも論外です。ここはひとつ、ぜひ仕事に関する具体的な質問を投げかけてほしいと思います。 聞いておいた方がいい...