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原審での麻酔覚醒時のせん妄の影響の評価- 乳腺外科医裁判高裁判決文の詳報◆Vol.2

レポート 2020年7月24日 (金)  高橋直純(m3.com編集部)

乳腺外科医裁判東京高裁判決文 Vol.1 控訴の趣意「一審判決、論理則、経験則等に反する」 Vol.2 原審での麻酔覚醒時のせん妄の影響の評価(7月24日公開) Vol.3 原審での科学鑑定の評価(7月25日公開) Vol.4 女性患者証言「具体的かつ詳細であり、迫真性が高い」(7月26日公開) Vol.5 東京高裁が職権で採用した2人の精神科医の証言(7月27日公開) Vol.6 「科学的な厳密さに議論の余地があるも証言と整合」(7月28日公開) 2 Aの原審証言の信用性について (1)A(被害女性)の原審証言の概要及びその信用性の検討 Aは、原審公判で、(1)被告人は、D看護師と入れ替わりでベッドのカーテンの中に入って来た、ベッドの左側から、右の衣服と左の衣服をめくり、左乳首を舐めたり、吸ったりしていた(以下「場面1」という)、被告人は、乳首や乳輪の辺りをすごい吸い付くように、かぶっと舐めたり吸ったりしていて、よだれとかもべちょべちょで、すごく気持ち悪かった。やめてほしかったので、起きる演技をして、ナースコールを何度も押した。D看護師が入ってくると、被告人は、逃げるようにベッドのカ...