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日医・医学会合同で「改めて強く抗議する」乳腺外科医控訴審判決

レポート 2020年7月22日 (水)  高橋直純(m3.com編集部)

準強制わいせつ罪で逮捕、起訴された乳腺外科医に対する控訴審判決で、一審無罪を破棄し有罪(懲役2年)となったことについて、日本医師会と日本医学会は7月22日、合同記者会見を開いた。日医の中川俊男会長は「門田守人・医学会会長と協議したところ、学術的にも問題が多いと判断し、合同で記者会見を開いた。ここに改めて強く抗議する」との見解を表明した。 中川・日医会長(左)と門田・日本医学会会長 中川会長は、7月15日の定例記者会見で「私は身体が震えるほどの怒りを覚えた。今後、全力で支援する」と表明したことについて、「日本医学会や日本乳癌学会の先生方、全国の医師会員から賛同する意見が多く寄せられた。門田会長と協議したところ、学術的にも問題が多いと判断し、合同で記者会見を開くことになった」と説明した(『中川日医会長「身体が震えるほどの怒り」、乳腺外科医控訴審判決 』を参照)。 判決の内容について、「学術的にも不適切であるだけでなく、手術後の女性患者の不穏な言動を担当看護師が聞いており、それを法廷で証言している。しかし、判決では女性の不穏な言動をカルテに記載していないので信用できないとしている。医療現場の...