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ワクチン優先接種「医療従事者」を検討、今秋までに方針

レポート 2020年7月23日 (木)  小川洋輔(m3.com編集部)

政府は7月22日、新型コロナウイルス感染症対策分科会(会長:尾身茂・地域医療機能推進機構理事長)で、同感染症(COVID-19)のワクチンが開発された場合に、供給が段階的になるとの見通しを示し、優先接種を検討する対象として、医療従事者や高齢者、基礎疾患のある人を例示した。妊婦については重症化リスクに関する研究を精査する。構成員からは、クラスターが多数発生している福祉施設の職員も優先すべきだという声が上がった。政府は分科会での議論を基に、今秋までに接種の枠組みや優先順位などの方向を取りまとめる予定だ(資料は、内閣官房のホームページ)。 3時間にわたって開催された分科会 政府は接種対象者の優先順位を決めるに当たって、(1)医療機関での集団感染が多い、(2)患者に接するため感染リスクが高く、感染した場合に医療提供への影響が大きい――の2点を理由に、医療従事者への接種を「考慮すべき事項」の筆頭に掲げた。 次に挙げたのは高齢者や基礎疾患のある人で、「重症化を防ぎ、一人でも多くの命を守るという観点」で必要性が高いと指摘した。 妊婦のCOVID-19重症化リスクに関しては、米国CDC(疾病予防管理セ...