HER-SYS運用改善へ、WG発足

厚生労働省は7月22日、新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリー・ボード（座長：脇田隆字・国立感染症研究所長）の下に「新型コロナウイルス感染症の感染者情報の活用のあり方に関するワーキング・グループ（WG）」（座長：鈴木基・国立感染症研究所感染症疫学センター長）を設置し、初会合を開いた。感染者情報を一元的に把握・管理するために5月に導入された「新型コロナウイルス感染者等情報把握・管理支援システム（HER-SYS：Health Center Real-time Information-sharing System on COVID-19）」について、運用の改善に向けた意見が交わされた。 ワーキング・グループには地方行政の職員や医師、微生物学や公衆衛生学の専門家などが参加。冒頭、橋本岳副大臣は「HER-SYSのシステムは新型コロナウイルス感染症の拡大を受けて緊急的に構築したものなので、これで十分であると思っていない。今後に備えてさらに機能を改善していく必要がある」と述べ、利便性や利用率を高める意向を示した。 ワーキング・グループの主な論点は、（1）運用上の課題、（2）収集データの活用のあり...