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「ウイルス排泄量などに踏み込んだ評価を」日医

レポート 2020年7月30日 (木)  岩崎雅子(m3.com編集部)

日本医師会会長の中川俊男氏は7月29日の定例記者会見で、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対して日医が「新型コロナウイルス感染症対策再強化宣言」を発出してから2週間が経つのを受け、「7月15日から全国の新規感染者が倍以上となっており、全国で感染が拡大している。今後拡大するか収束するかは国民一人一人の行動にかかっている」と危機感を示した。 定例記者会見で話す日医会長の中川俊男氏 また、PCR検査に関しては「迅速にPCR検査を広く行わなければならないと考えており、日医としての宣言を鋭意検討中」と明かした。一方で中川氏は、「PCR検査の拡大によって軽症、無症状者も含めた感染者が急増することが予想されるが、数字を正しく分析して対策を講じなければならない」と説明。 日医常任理事で、政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会の構成員を務める釜萢敏氏も、「1日の新規感染者数が何人というのも大事だが、Ct値などのウイルスの排泄量を詳しく評価して、実際に感染しやすい方々かどうかまで踏み込んで評価できる方向に持っていかないと、実態の把握が難しい。もう少ししっかり分析できないか指標の検討をしている...