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NCGM「COVID-19対応で総力戦、今後もまい進」

レポート 2020年7月30日 (木)  星野桃代(m3.com編集部)

第19回厚生労働省国立研究開発法人審議会高度専門医療研究評価部会が7月29日に厚生労働省で開かれ、国立国際医療研究センター(NCGM)の2019年度業務実績および中長期目標期間の見込み評価に関する報告があった。冒頭で國土典宏理事長は「研究開発のみならず、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策でもPCR検査やクラスター対策など全方向の支援に携わっている」と成果をアピールした(資料は、厚労省のホームページ)。 NCGMの中長期計画は6年を1期とし、現在2期目。期間は2015年4月から2021年3月。項目ごとに自己評価し、委員との質疑応答を経て大臣に提出される。大臣の最終評価は9月中旬頃に公表される予定。 議論が特に活発だった事項は以下の3つ。 第一は、研究開発の推進について。既存のB型肝炎治療薬に対する耐性株が確認されている中、新規治療候補薬「E-CFCP」を開発した。既存薬は1日1回の服薬が必要だが、E-CFCPは体内での化学的安定性が高いため、1週に1回の服薬で可能だという。現在、製薬企業への導出を進めている。 他にも、新規エイズ治療候補薬「イスラトラビル」を開発し、米製薬会...