「従業員が2日間微熱後に解熱、出社しても可？」

さて28回目になります。産業医としても相変わらず新型コロナウイルス感染症（COVID-19）関係の仕事が多いのですが、どうも最近その内容に変化を感じているので、その話をさせてください。 このところCOVID-19が再流行し始めてきて、世間はかまびすしくなっています。いったん通常勤務にしたのを、出勤制限・テレワークに戻す企業も徐々に増えています。4月や5月の頃と比べ産業医や労働衛生コンサルタントとして要求される業務もずいぶん変わってきました。 なんといっても大きな違いの一つとしては、テレワークに慣れた人々が増えてきたということです。これに伴ってテレワークから出社へ、あるいは出社からテレワークへの就業形態の変更を柔軟に行えており、両者を併用する従業員も増えています。産業医との面談も電話面談が明らかに多くなってきています。 次にCOVID-19に関連する講演を求められることが非常に多くなりました。ほとんどがZoom®などを用いた講演です。これまでも産業医先の従業員や保健師・産業医の勉強会を対象に、COVID-19の医学的な側面からの講演は行ってきました。SNSで信頼できる人がさまざまな情報を...