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「医療に既に悪影響、迅速な対応を」アドバイザリー・ボード

レポート 2020年7月31日 (金)  小川洋輔(m3.com編集部)

厚生労働省の新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリー・ボード(座長:脇田隆字・国立感染症研究所所長)は7月30日、会合を開き、最近の感染状況について「保健所や医療機関の対応には既に悪影響が生じており、公衆衛生体制および医療提供体制の負荷の軽減を図るため、新規感染者数を減少させるための迅速な対応が求められる状況」とする見解を取りまとめた。会合では、直近の実効再生産数が東京都で1.2、関西3府県で1.8に上るというデータが示され、大阪など「一部地域では、感染拡大のスピードが増しており、憂慮すべき状況」だと警鐘を鳴らした。 1日当たりの新規感染者の報告数は東京都などで過去最多を更新しているが、アドバイザリー・ボードは発症日別に見たデータから「そのスピードは3、4月の増加のスピードよりもやや緩慢である」との認識を示した(資料は厚労省のホームページ)。 鈴木氏の提出資料 構成員の一人で国立感染症研究所感染症疫学センター長の鈴木基氏は、7月13日時点での東京都の実効再生産数が1.2、7月11日時点での大阪、京都、兵庫の3府県の実効再生産数が1.8と推定されるという資料を提出。東京都の実効再生産数...