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医療機関向けにサージカルマスク、8100万枚を特別配布

レポート 2020年7月31日 (金)  高橋直純(m3.com編集部)

厚生労働省は7月31日、マスクの供給状況が改善したとして、医療機関向けには8月中に8100万枚を特別配布した上で、無償配布を休止し、警戒態勢(備蓄体制)に移行すると説明した。「アベノマスク」と呼ばれる布マスクの介護施設向け配布では、当初はこれから8000万枚を配布する考えだったが、希望施設のみとし、残りは備蓄することになった。 厚労省によると、7月末の国内マスク流通量は1月初旬の週1億枚まで回復し、8月には国内供給が月間10億枚を達成する見込みになったという。これまでに医療機関には2億枚のサージカルマスクを無償提供していたが、8月には現場備蓄として緊急時使用量の1カ月分に当たる8100万枚を配布する。都道府県などが作成したリストに基づく「優先配布」はいったん停止するが、G-MIS(新型コロナウイルス感染症医療機関等情報支援システム)を活用した緊急配布は引き続き実施するとしている。 介護施設向けの布マスクでは、総額約216億円をかけて1億4000枚を調達。これまでに6000万枚を配布し、今後も介護施設に追加配布するとしていたが、批判が相次いだことなどを受けて、申し出があった施設のみに配布...