勤務医の時間外、年960時間超が37.8％

厚生労働省は7月31日、2019年9月に行った「医師の勤務実態調査」結果の概要を発表した。2024年度に始まる罰則付き時間外労働時間上限規制で基本となるA水準（休日含め年間960時間）を超えた勤務医は37.8％だった。回答者の上位10％は年1824時間を超える時間外勤務だった（資料は、厚労省のホームページ）。 厚労省「令和元年 医師の勤務実態調査」資料 調査は2019年9月2日から9月8日にかけ、1万9112施設に施設調査票、14万1880人に医師調査票を配布し、ウェブサイト上での回答も受け付けた。施設調査票の回収率は20.8％（3967施設）、医師票は紙の調査票とウェブ回答を合わせ2万382人だった。今回の発表は調査結果のうち、基礎的なデータと「病院常勤勤務医の就労働時間の区分別割合」など一部分。医師の回答のうち病院常勤医師の回収数は1万5675人で、そのうち労働時間等の記載が4日以上、性・年齢、主たる診療科、主たる勤務先の回答がある8937人分が今回の分析対象となった。 2016年に行った同様の調査（『医師10万人調査、結果公表！』を参照）や2018年の三師統計ともデータの比較を行...