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うがい薬「現時点でエビデンス不足」日医

レポート 2020年8月5日 (水)  岩崎雅子(m3.com編集部)

大阪府の吉村洋文知事と松井一郎大阪市長がポビドンヨードを含むうがい薬を使用すると新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の陽性率が下がる傾向があると、8月4日の記者会見で発表したことを受け、日本医師会会長の中川俊男氏は8月5日の定例記者会見で、「現時点ではエビデンスが不足している。日医内でも今後検証を行っていく。落ち着きましょうと申し上げたい」と冷静な対応を求めた。 中川会長は「(吉村)知事は感染者の急増に非常に苦労している中で、少しでも明るいニュースとして発表したのだと思う。不適切と責めるつもりはない」と吉村知事に理解を示したが、「国民に極力混乱がないようにすべきだろう。良い悪いは別として慎重に行うべきではないか。日医も検証を行っていきたい」と強調した。 「いなかもち」で情報判断して 日医常任理事の神村裕子氏(国民生活安全対策担当)は日医が7月22日に発表した健康食品安全対策委員会の報告書から、第2章の「新型コロナウイルス感染症の流行とヘルスリテラシー」を紹介し、「インフォデミックに人々が振り回されて疲弊した事例の1つと認識している」と述べた(報告書は、日医ホームページ)。 日本...