お盆帰省「大人数の会食控えて」、一律自粛は求めず、分科会

政府に新型コロナウイルス感染症（COVID-19）対策を助言する分科会（会長：尾身茂・地域医療機能推進機構理事長）は8月5日、お盆休みにおける帰省の在り方に関する提言を取りまとめ、西村康稔経済再生担当相に手交した。帰省の一律自粛は求めていないが、大人数の会食を控え、地方に暮らす高齢者等へ感染が広がらないよう注意を促している。繁華街などを念頭に「感染リスクが高い場所」に行った場合は慎重に判断することも求めた。政府は週内に分科会を開き、帰省の在り方を巡る意見を求める方針だったが、いまだに正式な日程は発表されていない。8日からの3連休を前に、一部の構成員から「早めに方針を示した方がいい」という声が上がり、会合開催前に提言を発表する異例のかたちとなった。 記者会見する尾身会長 提言では、お盆の帰省によって「高齢者と接する機会や飲酒・飲食の機会も多くなる」と指摘。基本的な対策の徹底や3密回避、大人数の会食の自粛を求めている。対策が難しい場合には「オンライン帰省を含め慎重に考慮」するよう訴え、「そもそも発熱等の症状がある方は、帰省は控えてください。感染リスクが高い場所に最近行った方は慎重に判断して...