1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 「一部地域で急速な拡大、3~4月に近い」アドバイザリー・ボード

「一部地域で急速な拡大、3~4月に近い」アドバイザリー・ボード

レポート 2020年8月7日 (金)  小川洋輔(m3.com編集部)

厚生労働省の新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリー・ボード(座長:脇田隆字・国立感染症研究所所長)は8月6日、会合を開き、最近の感染状況について「一部地域で急速な拡大に伴い、3、4月のときに近くなっており、憂慮すべき」とする見解を取りまとめた。実効再生産数(7月12~18日の平均値)は、沖縄で3.2、中京圏で2.3などと一部地域で高い数値を示している(資料は厚労省のホームページ)。 7月31日の前回会合では「3、4月の増加のスピードよりもやや緩慢である」としていたが、8月に入ってからも全国的に感染報告数が増えており、「3~4月に近い」との認識に至った(『「医療に既に悪影響、迅速な対応を」アドバイザリー・ボード』を参照)。 構成員の一人で感染研感染症疫学センター長の鈴木基氏は、8月3日時点で推定した7月12~18日の各地域の実効再生産数を報告。公表された地域の中で高い順に、沖縄県が3.2、中京圏(愛知、岐阜、三重)が2.3、九州北部(福岡、佐賀)が2.1、九州南部(熊本、宮崎、鹿児島)が1.8、関西圏(大阪、京都、兵庫、奈良)が1.6、北海道が1.2、関東圏(東京、神奈川、千葉、埼玉...