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医師として直面した自宅の2つの“罠”

オピニオン 2020年8月9日 (日)  神田橋宏治(医師、DB-SeeD社長)

さて29回目です。梅雨も明け、全国的に猛暑が続いています。そこで暑苦しくなく、今回は「家」という柔らかめのテーマを選んでみました。 就職・結婚・出産などと並んで住居を買うということは、人生で非常に大きなイベントの一つです。家庭を持ち、就職先病院が決まったり、開業したりといったことをきっかけに、一軒家やマンションを買うことを考える人も多いと思います。もちろん賃貸住宅の方が好きだという方も多く、賃貸と持ち家のどちらが得なのかは各種ビジネス誌などの定番ネタです。 僕が研修医として仕事を始めたばかりの頃は、真夜中であっても遠慮なく呼び出しがありました。また早朝からの採血やカンファランスがあり深夜も残業が必須だったので、病院のすぐ近くに住居を借りる方が多かったです。僕もそうでした。12時を過ぎると門が閉まるので乗り越えて帰っていたのも10回や20回では済みません。看護師さんには敷地内に寮があることをうらやましく思ったのも覚えています。近所のコンビニエンスストアに行くと知り合いの病院スタッフや、他の病院の若手の医者が立ち読みをしていたというのも懐かしい思い出です。今の研修医さんはどうなのでしょうね...