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HER-SYS未導入は残り2自治体、8月中に分析ツールも稼働へ

レポート 2020年8月11日 (火)  星野桃代(m3.com編集部)

厚生労働省は8月11日、新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリー・ボード(座長:脇田隆字・国立感染症研究所長)の下に設置した「感染者情報の活用のあり方に関するワーキング・グループ(WG)」(座長:鈴木基・国立感染症研究所感染症疫学センター長)の第2回会合を開き、保健所を設置する155自治体のうち153自治体で「新型コロナウイルス感染者等情報把握・管理支援システム(HER-SYS:Health Center Real-time Information-sharing System on COVID-19)」の導入が完了したことを報告した。HER-SYS を基にした情報の集計・分析ツールを8月中にも稼働させる方針だ。 HER-SYSは当初、5月中に全国での稼働を目指していたが、23区では既に独自のシステムを運営しており、入力項目が多岐にわたるなど使い勝手の悪さが指摘され、導入が遅れる自治体が目立っていた。8月3日現在、導入が完了していないのは東京・港区、世田谷区の2自治体のみだという。ただ、情報を入力する各医療機関がどこまでHER-SYSに移行しているかは不明だ。 厚労省はこれまでに寄せ...