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医師夫婦でも男性側の勤務調整ができない医局はある - とーこ@腹外科田舎医◆Vol.2

スペシャル企画 2020年8月23日 (日)  聞き手・まとめ:高橋直純(m3.com編集部)

中山:大都市圏などで修練したいという思いはあったりしたのでしょうか。僕自身で言うと、鹿児島大を卒業して、都立駒込病院という外科が盛んな病院に9年いて、現在は福島県の病院で働いています。 とーこ: 一番生き残りやすい場所は自分にとってどこかなと検討しました。天才外科医にはなれないけど、駒としての外科医は一定数必要で、それにはなれるかなと。腕を磨くにしても、術者争いがなくて、がんがん症例が当たります。 狙い通り、あんまりがっつかなくても普通に専門医が取れましたし、大学院でちゃんと暇にしてもらえるから、子供も産めました。 中山:すごく戦略的でクールですね。 とーこ:それと、東京から来た同級生が、本当に田舎の環境に死にそうになっていたりして、無理やり残らせてもかわいそうだから、彼らは、たぶん東京に帰ったほうが幸せだろうと思って。私は地域枠でもなく県外に出ても怒られないけど、たまに東京へ遊びに行ければ、それでいいかなとも思いました。 中山:大学卒業した後に他県に行く同級生はどのくらいですか。 とーこ:半分ぐらいです。県外で研修した同期と話しますが、最新医療の知識とか全体的なレベルは変わらないとい...