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ワクチン、妊婦や高齢者施設従事者は検討課題

レポート 2020年8月21日 (金)  水谷悠(m3.com編集部)

政府の新型コロナウイルス感染症分科会(会長:尾身茂・地域医療機能推進機構理事長)は8月21日に第6回の会合を開き、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のワクチンが開発された場合にどのような優先順位で接種するかについて「現時点での考え方」を公表した。重症化の可能性が高い高齢者や基礎疾患を有する人、直接診療に当たる医療従事者は優先的に接種する必要性が高いと指摘。一方で、妊婦や高齢者施設で働く人は検討課題とした。記者会見した尾身氏は、妊婦について「妊婦には胎児がいる。安全性などの エビデンスがないところで、より慎重になるべきだ」と述べた。政府はこの「考え方」も踏まえ、ワクチン接種の枠組みや優先順位を検討する。 尾身氏 分科会は8月24日に第7回を開催し、8月末までとなっているイベント開催の規模制限や、COVID-19をめぐる偏見や差別、プライバシーの問題の他、人工知能やスーパーコンピューターを使ったシミュレーションについて議論する予定。 「考え方」では安全性や有効性に不確実性があること、情報収集と国民への正確な発信の重要性を強調し、「安全性および有効性の両面で理想的なワクチンが開発さ...