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海外でエグいくらい専門性を磨け!- 西浦博・京大教授に聞く◆Vol.2

インタビュー 2020年9月9日 (水)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

【西浦博・京大教授に聞く】(2020年8月21日にインタビュー) Vol.1 感染症疫学は“絶滅”の危機にあった Vol.2 海外でエグイくらい専門性を磨け! Vol.3 10年間で4大学に留学、「指導者には恵まれた」 Vol.4 東大、北大を経て京大へ、COVID-19の検証から着手 Vol.5 「流行予測」など野心的な研究テーマ多々 ――理論疫学や統計モデルを利用するような分析的な感染症疫学は日本では盛んではなかったとのことですが、そもそも先生がこの分野に関心を持ったのはどんなきっかけなのでしょうか。 私は神戸出身で、高校生の時に遭遇した1995年の阪神・淡路大震災を機に、NGOの活動に興味を持ったのです。災害活動するNGOでも、普段は途上国で保健医療協力活動をしている組織があります。往々にしてそこに感染症対策が関係してくるのです。少しでもこの分野を希望している医学部生をはじめとする学部学生には、若い時に途上国に絶対に行ってもらいたい。肌で問題を感じてもらわないといけない。 京大の研究室にて(提供:西浦氏) 実際に行ってみると、NGOがやっていることと地域の社会の問題とのギャップや...