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10年間で4大学に留学、「指導者には恵まれた」- 西浦博・京大教授に聞く◆Vol.3

インタビュー 2020年9月16日 (水)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

【西浦博・京大教授に聞く】(2020年8月21日にインタビュー) Vol.1 感染症疫学は“絶滅”の危機にあった Vol.2 海外でエグイくらい専門性を磨け! Vol.3 10年間で4大学に留学、「指導者には恵まれた」 Vol.4 東大、北大を経て京大へ、COVID-19の検証から着手 Vol.5 「流行予測」など野心的な研究テーマ多々 ――その後、イギリスのインペリアルカレッジで勉強させていただき、ドイツのチュービンゲン大学、オランダのユトレヒト大学理論疫学、香港大学に行かれている。留学先はどんな考えで選んだのですか。 留学先は、戦略的に選んできました。師事したのは全員、感染症数理モデルの専門家で、一つ一つの課題で他の追随を許さない業績のある、トップクラスの方々です。業界の面々はご存じなのですが、私の師匠たちは皆さん厳しい方ばかりでしたが、指導者には本当に恵まれていました。インペリアルカレッジの留学先は、Department of Infectious Disease Epidemiologyという、感染症疫学の教室に、数理モデル専門の教授が10人以上いるような医学部の講座です。そこ...