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東大、北大を経て京大へ、COVID-19の検証から着手 - 西浦博・京大教授に聞く◆Vol.4

インタビュー 2020年9月30日 (水)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

【西浦博・京大教授に聞く】(2020年8月21日にインタビュー) Vol.1 感染症疫学は“絶滅”の危機にあった Vol.2 海外でエグイくらい専門性を磨け! Vol.3 10年間で4大学に留学、「指導者には恵まれた」 Vol.4 東大、北大を経て京大へ、COVID-19の検証から着手 Vol.5 「流行予測」など野心的な研究テーマ多々 ――東大に着任され、海外との研究環境の相違はどうだったのでしょうか。 研究機関としては大変しっかりしていて、業績を確実に挙げれば、自由に研究できる――。僕はそうした基準で研究室を選んできており、東大もそうでした。しかも、厚労省まで、丸ノ内線で行けばすぐの近い場所。最初にお話しした厚労科研のプロジェクトも含め、日本で感染症の理論疫学の人材育成に取り組むことができました(『感染症疫学は“絶滅”の危機にあった - 西浦博・京大教授に聞く◆Vol.1』を参照)。教室が業績第一で外資系的な雰囲気で仕事ができる環境でしたから、健康的に准教授をやらせてもらえましたよ。「プロモーション先は、3年タームくらいにて自力で探します」と初めから言っており、3年で計画通りに自身...