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「女性も男性も働き方を平等に選べる制度を」

レポート 2020年8月26日 (水)  星野桃代(m3.com編集部)

第120回日本外科学会定期学術集会では8月14日、「夢を実現し、輝く女性医師たち ―求められるサポート体制と働き方改革―」と題した特別企画を実施し、研修医からベテランまで11人の女性医師が、それぞれの体験やそこから考える女性の働きやすい環境・制度について発表した。異なる立場の女性演者からは共通して「女性への支援のみでは男女間の不公平感が増えてしまう。男性もライフイベントに応じた働き方を平等に選べることが大切」という指摘や、「理解のある上司や周囲が、ポジティブな声かけをしてくれたからモチベーションを保つことができた」「ボスが理念を掲げ、リーダーシップを発揮して個々の能力を生かす仕組みを整えた」といった経験談が挙がった。 ◆男女間の不公平感解消が必須 最年少の立場からは、製鉄記念室蘭病院2年目研修医の氏家菜々美氏がデータを多数用いて女性医師を取り巻く職場環境や社会構造を包括的に分析。また、外科の道を選ぶにあたり感じていた不安の所在や、考えられる解決策を発表した。 若手医師の外科離れが叫ばれて久しく、外科医総数の中で29歳以下は減少傾向が続いているが、女性外科医は増加傾向にある。女性医師は全...