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インフルワクチン、効率的使用を呼びかけ

レポート 2020年8月29日 (土)  小川洋輔(m3.com編集部)

厚生労働省は8月28日、厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会研究開発及び生産・流通部会で、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)への懸念から季節性インフルエンザのワクチンの需要が高まる可能性があることを踏まえ、医療機関に対し、接種の時間を集中させるなど効率的なワクチン使用を呼びかける方針を示した。需要に確実に応えるため、できるだけ1つのバイアルで複数回接種できるよう促す(資料は厚労省のホームページ)。 一部構成員がオンラインで参加した部会 2020~2021年のインフルエンザワクチンの供給見込み量は約3178万本と、4価ワクチンとなった2015年以降最多で、使用量が最大を記録した2019年の2825万本に対し約12%多い。 ただ、COVID-19との同時流行に備えて、需要が高まる可能性があることから、従来通り、(1)13歳以上は原則1回注射とする、(2)必要量に見合う量のワクチンを購入――の2点を呼びかけるのに加え、「複数回投与できるバイアルを使用する場合は、COVID-19対策として医療機関で行われている時間的・空間的分離の考え方を活用し、ワクチン接種を行う時間帯を決めて集中...