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2019年度の概算医療費、過去最高の43.6兆円

レポート 2020年8月31日 (月)  星野桃代(m3.com編集部)

厚生労働省は8月28日、レセプトに基づいて集計した2019年度の医療保険・公費負担医療分の「概算医療費」が、前年度に比べて約1.01兆円増の過去最高額43.6兆円に達したと発表した。医療費の伸び率は2.4%だが、受診延べ日数は▲0.8%と減少しており、この要因として厚労省は医療の高度化を挙げた。また、2019年10月の消費増税に伴う診療報酬改定も影響したと考えられる(資料は厚労省のホームページ)。 診療種類別の内訳は、入院が総額17.6兆円(前年比0.34兆円増)、入院外が14.9兆円(0.29兆円増)、歯科が3.0兆円(0.06兆円増)、調剤が7.7兆円(0.27兆円増)、訪問看護療養が0.3兆円(0.04兆円増)となっている。対前年度比の伸び率で見ると、医科・歯科を合わせた診療費は2.0%、調剤は3.6%だが、訪問看護療養は15.9%ととりわけ大きい。 受診延べ日数は、歯科以外は全て減少しており、入院4.7億日(前年度比▲0.01億日)、入院外16.1億日(▲0.24億日)、歯科4.2億日(0.01億日増)、調剤8.4億日(▲0.01億日)。一方で、診療実日数1日当たり医療費は50...