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「感染と非難、二重の恐怖にさらされている」中山座長

レポート 2020年9月2日 (水)  星野桃代(m3.com編集部)

政府は新型コロナウイルス感染症分科会の下に9月1日、「偏見・差別とプライバシーに関するワーキンググループ(WG)」(座長:中山ひとみ・霞ヶ関総合法律事務所弁護士)を設置し、第1回会合を開いた。冒頭で西村康稔経済再生担当相は「偏見・差別は積極的疫学調査にも抑制的な効果を生じさせかねない深刻な問題だ」とあいさつした。中山座長は「感染の恐怖と、感染したことを非難される恐怖、この『二重の恐怖』に人々がさらされている。回復した人々を地域で温かく迎え、医療従事者が誇りを持って業務に取り組める社会にするために、できることを考えていきたい」と述べた(資料は、内閣官房のホームページ)。 冒頭であいさつする西村康稔経済再生担当相 初回会合では、議論の進め方として(1)現状の実態や課題、取り組み事例の把握、(2)偏見や差別を招かないための情報公開や報道のあり方――を基に調査・検討すると確認。約2週に1回の頻度で会合を開き、報道機関やセーファーインターネット協会、医療機関や自治体、学識者などにヒアリングを重ね、11月の第5回会合で中間とりまとめをする方針を決定した。 日本労働組合総連合会副事務局長の石田昭浩委...