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「PCR等検査、保険診療と近い形に」、日医が厚労省と交渉

レポート 2020年9月2日 (水)  橋本佳子(m3.com編集長)

日本医師会会長の中川俊男氏は、9月2日の定例記者会見で、新型コロナウイルス感染症対策本部が8月28日に決定した「新型コロナウイルス感染症に関する今後の取組」について、「感染防止と社会経済活動との両立にしっかりと道筋をつけるもの」と評価した。「今後の取組」では、検査体制の抜本的な拡充を打ち出しており、中川会長は、「日医は、事前に個別・集合契約をしなくても、保険診療として日常診療と同じように検査ができるようにすべきだと提言している。それに近い形で可能になるよう、近く具体的な方法について通知を発出する方向で厚労省と詳細を詰めている」と説明した(「今後の取組」は『「重症者への医療資源を重点化」、政府新型コロナ対策本部』を参照)。 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染症法上の扱いについては、「今は、『2類相当』と言われているが、実際にはカスタマイズされた措置が取られている」と説明した上で、「指定感染症」から外すのではなく、「対応を現状に合わせたものに柔軟に見直すべき」と述べた。さらに医療機関は厳しい経営を強いられていることから、2020年度の第2次補正予算による各種支援金だけでなく...