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秋以降、発熱者は「まず地域の医療機関に電話」

レポート 2020年9月4日 (金)  水谷悠(m3.com編集部)

厚生労働省は9月4日、秋以降に季節性インフルエンザの流行期に入ることから、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)への対応も踏まえた体制整備に関する通知を都道府県、保健所設置市、特別区宛の通知を発出した。これら2つの疾病を臨床的に鑑別することが困難とされることから、住民は発熱などの症状が出た場合にはまずかかりつけ医など地域の医療機関に電話相談し、診療や検査についての案内を受けることが柱で、「帰国者・接触者相談センター」への電話を求めてきたこれまでの方針から大きく転換することになる。各都道府県が新体制が整ったことを周知するまでは、現行の「帰国者・接触者相談センター」が患者を振り分ける体制が続く(資料は厚労省のホームページ、9月4日の項)。 この考えは、新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボードが8月に提言していた(『「発熱者は地域の診療所で外来・検査を」アドバイザリーボード』を参照)。 2020年9月4日厚労省発表資料 都道府県に対しては、発熱患者などが地域の医療機関への相談や受診を経て検査・治療を受けられるよう、10月中を目途に体制整備することを求めている。相談を受けた医療機...