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臨床研修病院の継続判断、COVID-19考慮し一部要件緩和へ

レポート 2020年9月7日 (月)  星野桃代(m3.com編集部)

厚生労働省は9月4日、医道審議会医師分科会医師臨床研修部会(部会長:國土典宏・国立国際医療研究センター理事長)を開いた。複数の基幹型臨床研修病院から「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者の受け入れ等の影響により入院患者が減少し、指定基準を満たせなくなる恐れがある」と報告が寄せられていることから、2020年度の実績を基に判断する2021年度は、継続要件を一部緩和すると決定した。新規指定については、実績がなく環境評価が困難であることから、要件緩和はしない。緩和措置はCOVID-19流行を受けた暫定的なものであり、継続時期については今後適宜判断をするとした(資料は、厚労省のホームページ)。 部会では、基幹型臨床研修病院の指定継続要件について、(1)2020年度の入院患者数が3000人に満たない場合でも、COVID-19発生以前に2年連続で入院患者が年間3000人未満になったことがなければ、実地調査を必須としない、(2)2020年度の入院患者が2700人に満たない場合でも、実地調査の結果、入院患者数以外の基準を満たしており適切な指導体制が確保されていると認められれば指定の継続を認め...