HER-SYS、「発生届」と「患者の現在のステータス」を必須化

厚生労働省は9月8日、新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボードの下に設置している「感染者情報の活用のあり方に関するワーキンググループ（WG）」（座長：鈴木基・国立感染症研究所感染症疫学センター長）の第3回会合を開き、「新型コロナウイルス感染者等情報把握・管理支援システム（HER-SYS：Health Center Real-time Information-sharing System on COVID-19）」の入力項目において、感染症法に基づく義務である「発生届」と、患者の「現在のステータス」（濃厚接触者／宿泊療養中／自宅療養中／入院中／入院中（重症）など）を入力必須項目とすることを決定した。これにより、感染症対策を進める上で不可欠な情報の把握を確実にし、データ活用に生かす狙いだ。 システム改修は9月中に2度実施予定。9月10日には（1）「発生届」と「現在のステータス」の必須項目化、（2）入力した情報をCSV形式でダウンロードする際に、「保健所への報告日」を絞り込んで抽出する機能――を改修・追加する。9月末頃には、発生届のエラーチェック機能やCSVダウンロード時の絞り込み要...