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日本のECMO治療成績は世界1位‐星野 耕大・福岡大学病院ECMOセンター副センター長に聞く◆Vol.2

インタビュー 2020年9月22日 (火)  松瀬理恵(m3.com契約ライター)

福岡大学病院では、「ECMOセンター」を設立し、治療の技術向上はもちろん、専門治療にあたる医師・看護師・臨床工学技士などの人材育成にも取り組んでいる。ECMO治療は「究極のチーム医療」とも言われており、メンバー一人ひとりのスキルの向上が求められる。人材育成において、現在どのような取り組みを行っているのか、また地域の医療機関との連携や今後の展望について、副センター長の星野耕大氏に話を聞いた(2020年8月19日インタビュー。全2回連載)。 ECMOと星野耕大氏(病院提供) ――ECMO治療は、基本的にはどのようなチーム構成で行われているのですか。 キーマンは、医師、看護師、臨床工学技士です。現在は、海外研修に行った6人を中心に、救命救急センターのメンバーで対応しています。 対応する人数は状況によって異なりますが、ECMOの機械を導入するタイミングでは、医師、看護師、臨床工学技士、合わせて10人くらいで、状態が落ち着いてくると看護師2人で担当するような流れになります。 ――ECMO治療体制を整えていく上で、苦労したのはどのような点でしょうか。 まず一つは、多職種で患者さんを診ないといけない...