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HPVワクチン積極的勧奨再開目指し「国民の命を守る会」参加へ

レポート 2020年9月15日 (火)  星野桃代(m3.com編集部)

日本産婦人科医会は9月9日、「HPV関連がんのない日本へ HPV ワクチンの積極的接種勧奨の再開に向けて」と題したメディアセミナーを開き、HPVワクチンを取り巻く日本の現状や医会の取り組みなどを医師らが報告した。同医会は、三原じゅん子参議院議員が呼びかけ人となっている「ヒトパピローマウイルスから国民の命を守る会」への発起人参加が決まっている。同医会会長の木下勝之氏は「積極的勧奨に関する風向きは変わってきたものの、待っていられない部分もある。HPVワクチンは女性のためになるし、男性への接種も見据えて積極的に取り組みたい」とあいさつした。 厚労相に早急な再開など求める要望書提出 がん部会担当副会長の石渡勇氏は、近年の国会の動きや医会の働きかけについて報告。 2018年から厚労省が接種対象者・保護者に配布しているリーフレットの1ページ目に「HPVワクチンは、積極的におすすめすることを一時的にやめています」という記載があり、保護者や接種対象者が混乱しかねないとして石渡氏はリーフレットを問題視した。さらに、2019年8月30日の厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会によると、リーフ...