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マッチングの秋、研修先選びは「自分に正直に」

オピニオン 2020年9月20日 (日)  志賀隆(国際医療福祉大学教授/同大学病院救急医療部部長)

長い梅雨の後の暑い夏があっという間に終わってしまいました。今年は夏でも、コロナ禍で楽しみが限られてしまった方が多いのではないでしょうか。特に医学部6年生のみなさんは来年度の就職に向けて、オンラインの面接や見学に参加し、忙しかったかと思います。さて、今回は勝負の秋に向けてマッチングについてアドバイスを送ります。 もちろん、マッチングは大事な節目ですが、「A病院に行かなければ、人生おしまい」ということはありません。どの病院に行っても、患者さんがいて、教育体制があり、先輩・同僚・後輩がいれば自然とよい研修ができます。なので、自分の理想の病院に行くための準備や対策は必要ですが、結果が第一志望の病院でなかったとしても情熱を持って臨めばきっとよい研修ができると思います。十分な考察と対策の上、マッチングに臨み、有意義な研修となることを祈っています。 順位をつける際の注意点 まず自分が研修に行きたい病院の条件をいくつか挙げてみましょう。 救急がしっかりしている。 総合内科がある。 初期研修体制に歴史がある。 同僚や先輩が毎年10名以上入る。 これらは私が初期研修先に東京医療センターを選んだ際の条件でし...