1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 院内感染11人、発生から「収束宣言」までの経緯 - 等潤病院に学ぶCOVID-19院内感染対応◆Vol.1

院内感染11人、発生から「収束宣言」までの経緯 - 等潤病院に学ぶCOVID-19院内感染対応◆Vol.1

レポート 2020年9月28日 (月)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対応で、医療機関が直面するのが、院内感染の発生時だけでなく、発生時にどう対応するかという問題だ。濃厚接触者調査、保健所とのやり取り、院内感染の事実の公表の在り方などのリスクマネジメントに悩む場面が少なくなく、他院での取り組みが参考になる。 社会医療法人等潤病院(東京都足立区)ではこの8月、院内感染を経験し、理事長の伊藤雅史氏は8月23日、記者会見を開き、その事実を公表した。会見で伊藤氏は、2次救急医療に従事しつつ、COVID-19の感染対策に取り組む難しさも語った。 伊藤氏に、院内感染発生や会見の経緯、発生後の対応、9月7日に「収束宣言」するまでの経緯を取材した。初回は発生と対応の経緯を時系列的に紹介、2、3回目で伊藤氏のインタビューをお届けする(2020年9月11日に取材。全3回の連載)。 等潤病院は164床(一般病棟92床、地域包括ケア病棟30床、回復期リハビリテーション病棟42床)という体制で運営する、地域の2次救急医療を担う病院だ。1日の外来患者数は約260人。3月からCOVID-19対応を準備を本格化させ、PCR検査等で診断が確定す...