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活動活性化で「感染減少は鈍化」、アドバイザリーボード

レポート 2020年9月24日 (木)  小川洋輔(m3.com編集部)

厚生労働省の新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード(座長:脇田隆字・国立感染症研究所長)は9月24日、第9回会合を開き、直近の感染状況について、実効再生産数が1に近い水準で推移し、感染者数の減少傾向に「鈍化が見られる」との見解を取りまとめた。要因として、「社会活動が活性化する中で、会食や職場などを介した感染が生じていること」を挙げ、改めて「3密回避」などの対策を徹底するよう呼びかけた。今後、シルバウイークの4連休に各地の人出が増えたことの影響も見極めるなど、「警戒を続けていく必要がある」と強調した(資料は厚労省のホームページ)。 東北大学教授の押谷仁氏が提出した全国の発症日ベースのエピカーブによると、6月以降の感染拡大は7月末頃にピークを迎え、8月中旬まで減少傾向に転じたが、8月下旬以降は横ばいが続いている。アドバイザリーボードは9月10日の前回会合で「お盆以降も減少傾向が続いている」との見解を示したが、今回は減少傾向が鈍化しているという評価を下した(『COVID-19「致命率・入院後死亡割合は低下」アドバイザリーボード』を参照)。 (アドバイザリーボードの資料) 国立感染症...