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初診オンライン診療は「有事での緊急対応」、中川日医会長

レポート 2020年9月24日 (木)  橋本佳子(m3.com編集長)

日本医師会会長の中川俊男氏は9月24日の定例記者会見で、菅新政権が恒久化を目指すオンライン診療について、「初診からのオンライン診療は、有事における緊急の対応」であり、現行の時限的・特例的措置の検証結果を踏まえて安全性・有効性について確認しつつ検討すべきとし、慎重な対応を求める見解を発表した。検証結果は、あくまで「有事の感染リスク」との比較にすぎず、「平時の対面診療とは比較困難」とも釘を刺した。 日本医師会会長の中川俊男氏 オンライン診療は、規制改革およびデジタル化推進の一環として、9月16日の菅義偉首相が就任会見で打ち出した施策だ(『菅首相「悪しき前例主義を改め、規制改革を全力で進める」』を参照)。中川会長は、「オンライン診療は、日医にとって、ど真ん中のストライクである」と述べ、菅首相の会見を受けて、日医としてこのタイミングで見解を公表したのは「時節柄」と説明。「菅首相の真意は正確に計りかねているが、今の時限的・特例的措置を一気呵成に恒久化すると言っているわけではないと思う。検証の結果、一つ一つ丁寧に議論をして、恒久化を進めていくという意味だと解釈している」との見方を示した。 さらに中...