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「診療所の力、活用を」、医師・経済学者らの研究会が提言

レポート 2020年9月25日 (金)  橋本佳子(m3.com編集長)

医療・看護の現場の専門家、経済学者など有志のメンバー13人で組織する「コロナ危機下の医療提供体制と医療機関の経営問題についての研究会」は9月25日、医療資源を最大限に効率的に活用するため、医療機関の集約化・役割分担・連携を大胆に進めることなどを盛り込んだ「医療提供体制崩壊の防止と経済社会活動への影響最小化のための6つの提言」を公表した。診療所等の力を活用し、病院・保健所の負担を軽減することなども提言している。 座長を務める、三菱総合研究所理事長の小宮山宏氏は、オンラインでの記者会見で、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関係しているものの、日頃は交流のない分野のメンバーが結集して議論し、政策提言をまとめたことがユニークであると前置きした上で、提言の背景について次のように説明した。「第1波を振り返り、医療資源の配分をもっと効率的にできたはずだという経済学的な問題意識がある。それ故、新型コロナを担当する病院と、それ以外の病院の役割分担と連携を提言した。また第1波の際は、診療所や小規模病院が十分に活躍できていなかったという反省もあり、これらを新型コロナ対策の担い手とすべきと考えた」...