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「病院の発熱外来パンクするのでは」日病

レポート 2020年9月30日 (水)  水谷悠(m3.com編集部)

日本病院会会長の相澤孝夫氏は9月30日の定例記者会見で、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)とインフルエンザの同時流行に備えた10月以降の体制整備について、地域の医療機関から病院の発熱外来への紹介が増加するのではないかとの懸念を示した。「インフルエンザ流行期に備えた発熱患者の外来診療・検査体制確保事業」(9月15日厚生労働省通知)で、発熱患者専用の診察室を設けるなどして対応する診療・検査医療機関に補助金が出るが、「診療所の先生はこんな面倒なことはやらず、どんどん紹介して病院の発熱外来がパンクするという懸念が出た」と述べた。 また、補助金を受けるには、病院も含め専用診察室のために院内で動線を分けられない場合にプレハブや簡易テントなどを設置することが想定されるが、利便性や敷地の制約からもともとの建物と近接して建てざるを得ず、防火対策の建築規準に違反する可能性があるという懸念もあるという。新型コロナウイルス感染症医療機関等情報支援システム(G-MIS)、新型コロナウイルス感染者等情報把握・管理支援システム(HER-SYS)の入力に多大な手間がかかることや、これらのIDとパスワードがま...