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慶應医学賞に理研・宮脇氏、ジェネンテック・レゲフ氏

レポート 2020年10月1日 (木)  小川洋輔(m3.com編集部)

慶應義塾は10月1日、理化学研究所チームリーダーの宮脇敦史氏と米ジェネンテックExecutive Vice Presidentのアヴィヴ・レゲフ氏に第25回慶應医学賞を贈ると発表した。研究テーマは、宮脇氏が「革新的な分子イメージングの開発による生命現象の解明」、レゲフ氏が「シングルセル解析技術から生命複雑系の理解へ」。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で、大会場での授賞式などは行わず、12月以降、慶應義塾医学振興基金のサイトで両氏の対談や記念講演を配信する。 宮脇氏は数多くの蛍光タンパク質やバイオセンサーを独自に開発し、細胞周期やマイトファジーなど細胞内で起こるミクロな分子動態の可視化に成功。動物個体や臓器深部からのシグナル検出を可能にするために、臓器透明化試薬「Scale」や、人工生物発光システム「AkaBLI」を開発し、神経科学を始めとする幅広い分野において、独創的かつ主導的な役割を果たしてきた。こうした実績が「医学、生命科学の研究に新展開をもたらし、新しいパラダイムを切り開く独創的な研究を展開している」と評価された。 宮脇氏の受賞コメント 慶應医学賞は私にとって特...