1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 「医師の過重労働、タスクシフトで軽減できるか」医療法務研究協会セミナー

「医師の過重労働、タスクシフトで軽減できるか」医療法務研究協会セミナー

レポート 2020年10月4日 (日)  橋本佳子(m3.com編集長)

一般社団法人医療法務研究協会主催の第4回セミナーが10月3日、「医師の働き方―タスクシフティングの在り方―」をテーマに都内で開催され、一般社団法人日本NP教育大学院協議会会長の草間朋子氏は、「病棟は、病院内の“無医地区”」であり、その対応策として「タイムリーにプライマリケア(初期医療)を自律的に実践できる看護職」として、診療看護師(NP)を法制化する必要性を訴えた。同協議会は2010年から診療看護師(NP)資格試験を実施しており、2019年までの10年間で、合計487人が合格している。内訳は、プライマリケア領域122人、クリティカル領域365人だ。 草間氏の講演テーマは、「診療看護師(NP)に対する理解と認知を」。日本NP教育大学院協議会は、診療看護師の養成過程(大学院)を持つ、全国11の大学で構成する。草間氏は、1998年度に開校した大分県立看護科学大学の初代学長であり、同大では2008年4月から全国に先駆けて診療看護師の養成を開始した。 草間氏は、診療看護師について、医師の包括的指示の下で特定行為を行う看護師とは、責任を持って自らの判断で行う点で異なると説明した。例えば、日中は病棟...