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今だから明かせる診療報酬改定の舞台裏 - 横倉義武前日医会長に聞く◆Vol.2

インタビュー 2020年10月11日 (日)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

【横倉義武・前日本医師会会長に聞く】 Vol.1 安倍政権の新型コロナ対応「ぎりぎり合格」 Vol.2 今だから明かせる診療報酬改定の舞台裏 Vol.3 改革の原点は「2013年の国民会議報告書」 Vol.4 地元の後押しで日医会長へ、綱領作成から着手 Vol.5 日本医学会連合の法人化「苦渋の選択」 Vol.6 「選挙で決着すれば、皆が納得する」 Vol.7 withコロナ時代「医療の変革不可避」 ――日本医師会と政権との交渉において、重要課題の一つが診療報酬改定です。日医会長時代に計4回の改定を経験されました。最も交渉が厳しかったのは、いつの改定ですか。 最も厳しかったのは、会長として初めて改定率の交渉にあたった2014年度の改定です。 その前の2012年度診療報酬改定では、副会長として交渉に当たりました。当時は民主党政権。後に財務大臣に就任した城島(光力)国対委員長は出身地が近かったので懇意にしていました。原中会長(当時の日医会長の原中勝征氏)の初めての改定でしたので、マイナス改定は何としても避けなければと思い、「髪の毛1本プラス」を求めて交渉した。財務省は前回プラス改定していた...