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改革の原点は「2013年の国民会議報告書」 - 横倉義武前日医会長に聞く◆Vol.3

インタビュー 2020年10月18日 (日)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

【横倉義武・前日本医師会会長に聞く】 Vol.1 安倍政権の新型コロナ対応「ぎりぎり合格」 Vol.2 今だから明かせる診療報酬改定の舞台裏 Vol.3 改革の原点は「2013年の国民会議報告書」 Vol.4 地元の後押しで日医会長へ、綱領作成から着手 Vol.5 日本医学会連合の法人化「苦渋の選択」 Vol.6 「選挙で決着すれば、皆が納得する」 Vol.7 withコロナ時代「医療の変革不可避」 ――横倉先生が日本医師会会長だった8年間と、安倍政権の7年8カ月の時期はほぼ重なります。安倍政権の医療政策に対する基本的な方針をどう受け止めておられますか。 安倍総理は、就任した当初は、小泉政権時代からの新自由主義的な流れが結構あったと思います。しかし、安倍総理は社会部会長(現・厚生労働部会長)の経験があり、公的医療保険が社会の安定に寄与していることへの理解が基本的にありました。次第に公的国民皆保険の堅持には理解をいただくようになった。これに対し、官邸の中の方はあまり医療保険に理解がなかったので、何らかの政策決定の際は、最後には総理が「うん」と言って頑張ってくれました。 安倍政権の医療政策...