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日本医学会連合の法人化「苦渋の選択」- 横倉義武前日医会長に聞く◆Vol.5

インタビュー 2020年11月3日 (火)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

【横倉義武・前日本医師会会長に聞く】 Vol.1 安倍政権の新型コロナ対応「ぎりぎり合格」 Vol.2 今だから明かせる診療報酬改定の舞台裏 Vol.3 改革の原点は「2013年の国民会議報告書」 Vol.4 地元の後押しで日医会長へ、綱領作成から着手 Vol.5 日本医学会連合の法人化「苦渋の選択」 Vol.6 「選挙で決着すれば、皆が納得する」 Vol.7 withコロナ時代「医療の変革不可避」 ――8年間の会長時代に、対政治、対行政との交渉以外のことで大変だったことは何ですか。 一つは、新専門医制度の導入、もう一つは日本医学会連合の設立ですね。 新専門医制度は、2011年に厚生労働省の「専門医のあり方に関する検討会」、いわゆる「高久委員会」で議論が始まり、2013年に報告書がまとめられ、2014年に日本専門医機構がスタートしました。日本医師会は日本医学会、全国医学部長病院長会議と共に設立時社員になり、日医の担当役員が参加し、2017年度から導入予定で、さまざまな議論を重ねていました。しかし、制度設計が具体化するにつれ、地域医療への影響を懸念する声が、特に制度開始予定の前年の201...