「日本は成功組」、進藤氏がWHOの評価紹介
レポート
2020年10月12日 (月)
橋本佳子(m3.com編集長)
第61回日本臨床ウイルス学会の特別企画「COVID-19―19人の専門家からのアップデート」で、WHO(世界保健機関)健康危機管理プログラムシニアアドバイザーの進藤奈邦子氏は、「世界の疫学」をテーマに講演、WHOは、日本の対応について「クラスター対策は大成功。各国のお手本。ハイリスクグループを守って死者を増やさなかった」と評価していると紹介した。「3密」は世界で注目され、「3C」として普及するほか、「圧倒的に患者数も死亡者数も少ないと言える」とも述べ、データ収集力、分析力があり、公衆衛生の基本に基づいたきめ細かな対策が立てられた国の一つとして、日本は「成功組」に入ると説明した。 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行状況については、世界各国から1日20万人程度の報告があり、今後の流行についても、「波(Waves)ではなく、サージ(Surge)が起こる」と見通した。「“波”が周期的に起こるわけではなく、アウトブレイクあるいはクラスターが起きて、サージが不規則に起きてくる」(進藤氏)。 COVID-19が完全になくなることは想定しにくいものの、サーベイランス、診断技術、抗ウイル...
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